ゴールデンウィークはお出かけをしたり課外活動やスポーツ活動があったり、またはゆっくりと家で過ごす時間だったり、それぞれの家庭の過ごし方があると思います。

4月の新年度から1ヶ月が経過した時期の長期休みになり、新学年・新年度の生活に慣れてきたころに学校がお休みとなります。

連休でペースが乱れてしまったり、新年度スタートからの疲れが出てしまったり、ついついダラダラと過ごしてしまったりしがちになり、連休明けの生活や学習習慣が崩れがちになることがよくあります。

連休後に乱れてしまった学習環境をしっかりと整え、夏休みまでの期間をまずはひとつの区切りとして学ぶ環境をしっかりと作っていきましょう。

生活面・学習面の立て直し

ゴールデンウィークが終わると、本格的に各教科の勉強が進んでいきます。まずは生活のリズムを通常に戻して規則正しく生活を送ることができるように健康面のケアをしていきましょう。

特に5月は疲れが出やすく、新年度がはじまってから溜まってきたものが体に出る時期です。さらにGW中にお出かけや忙しく過ごした人は、いきなり通常の学校生活に戻ることが負担になってしまうことも。

まずは基本的な生活習慣から整え、学習環境もしっかりと立て直しを進めていくようにしたいですね。

低学年の学習の立て直し

小学生

低学年はまずは生活面を規則正しくすることが優先。普段の生活に戻しながら体調を整えたうえで自然に学習ペースをつくっていくようにしましょう。

1. 焦らずに体力の回復と生活習慣

ゴールデンウィーク明けは体調を崩しやすくなるので、まずは体力をしっかりと回復させること、生活のリズムや生活習慣をきちんと整えることを優先させていきましょう。少し疲れが見えたり体調が悪い様子だったら無理をさせずに休ませること。学校生活にも影響があるのでしっかりと生活から整えていくようにしてください。

2. 時間前行動と段階的な学習

連休の生活から学校のある普段の生活に戻すため、休みモードからなかなか切り替わらずにダラダラしてしまったり準備や行動が遅くなってしまいます。10分前・5分前行動を心がけて、無理をしないで徐々に段階的に学習に取り組む習慣をつけていきましょう。急激な負担はやる気を減退させることになるので、段階を経て学習量を徐々に増やしていくなどの対応がいいと思います。

3. 親が寄り添っていく

「がんばろうか」「よくできたね」といった声掛けや、一緒に勉強に取り組んでいく姿勢で学習環境をつくっていきましょう。低学年はなかなか自発的に学ぶことにムラがあるので、やる気や意欲を声掛けなどで引き出しつつ、一緒に寄り添って取り組んでいくことで学習のサポートと道筋をつくってあげることが大切です。さらに行動でお手本を示したり、帰宅後の約束事やタイムテーブルなどを一緒に話し合いながら作ってみるのもおすすめです。

高学年の学習の立て直し

小学生勉強

学習へのアプローチの仕方や自分で考えて行動ができるようにサポート。メリハリをつけて生活や学習ができるようにしていきましょう。

1. メリハリをつけさせる

高学年になると自分で考えて学習をしたり行動をすることができるようになってきます。もしも学習のリズムが崩れていたり、勉強が遅れている場合は子供自身に意識を持たせながら立て直しをしていきましょう。オン・オフのメリハリをつけることが効果的な学習環境をつくっていきます。

2. 計画やルールをつくる

毎日の学習の計画や帰宅後のタイムテーブルを作成し意識的に学びに向かう環境。寝る時間を決めて逆算したタイムスケジュールをつくってみたり、毎日「これだけはやろう」という計画を立てたり、目標を持つことも必要なことです。連休明けはダラダラしてしまいがちだからこそ、計画性をもって自発的に学ぶことができる環境づくりを!

3. 声掛けと見守り

勉強の動機づけや意欲の向上に親の声掛けは必要だと思います。さらに高学年になると学びの寄り添うという姿勢よりも、そっと見守るようなスタンスで子供の学びにかかわっていきましょう。ちゃんとやっているか心配になる部分もあると思いますが、子供が自分から積極的に取り組んでいる気持ちを大切にあえて口を出さないことも大切な事です。

家庭学習は無理なくできる環境で!

連休明けに限らず家庭学習は無理をしすぎない環境で進めていくことが大切です。

自ら学ぶ姿勢や自発的に考えたり表現する力を伸ばしていくためにも、負荷が大きすぎるのはあまり良いこととは言えません。

家庭学習が苦手な子や毎日なかなか勉強に取り掛かろうとしない子は、実は学習量や取り組む内容の負荷が大きいのかもしれません。

連休明けだからこそ家庭学習を見直す良い期間になるので、そういった面も含めて多角的に子供の学ぶ環境づくりをサポートしていきたいですね。