読書習慣や夏休みなどの長期休みに読書感想文が課題になっている小学生も多いと思います。
「めんどくさいな・・・」と思う人もいるかもしれませんが、せっかく書くならちゃんと書きたいもの。
本を読んで何となく自分なりの感想が湧いてきても、それを文章に表して表現するのが難しい小学生も多いと思います。
あらすじや内容をなぞるだけの読書感想文についついなりがちですが、しっかりとコツをつかんで書き方を踏まえて書くだけでも自分なりの読書感想文が出来上がるものです。
読書感想文の書き方を紹介したいと思いますので、参考にして自分だけの感想文を書いてみよう。
読書感想文を書く3つのステップ
それでは読書感想文を書くうえでポイントになることを3つのステップで考えていきたいと思います。
本を楽しく読んで自分なりの考え・感想などをしっかりと表現できるような読書感想文にしていきましょう。
1. まずは本選びから
まずは本選びからはじめましょう。
自分に合った本というものが必ずあるはずですし、たくさんの本のなかから読みたい本を選ぶのは大変です。
何よりも大切にしたいのは「おもしろい」「楽しい」と感じることができる本。本の世界に入っていけるような本との出会いが創造性や情操面などを育てていくことにつながります。
学年や成長に合わせた適切な本もあるので、楽しく読める本を探していこう。
1年生・2年生
まずは対象学年を確認したり、自分が興味のあるジャンルや分野の本を優先的に選んでいきましょう。
長期間かけて読み切らなければいけない長編などはできるだけ避け、短時間や1時間程度で読み切ることができる本を選択することもポイント。
親子で一緒に興味のある分野を探しながらあらすじや要約などを読んでみたり、身近なテーマや自分に関連のある題材の本を選ぶのも良いと思います。
3年生・4年生
ある程度分量のある本を選んでもしっかりよ読み切ることができると思うので、100ページ程度の本や数字る書けて読む本を中心に内容重視で選んでみましょう。
もちろん興味のあるジャンルの本でもいいですし、ストーリーやお話がおもしろかったり読書に向いているちゃんと読み込むことができる内容の本がおすすめ。
本を読むことが苦手だという児童も多くなってくる学年なので、楽しい内容・充実した内容の本を選択してみましょう。
5年生・6年生
児童書や児童文学から徐々に難しい内容の本や大人向けの本を読めるようになってきます。
親がぜひ読んでほしい本を進めてみてもいいと思いますし、登場人物の考えに共感できたり往年の名作などを中心に選んでみてもいいと思います。
ちょっと難しい内容だけどとても面白い本、自分なりの解釈ができる本などもあるので、一歩踏み出した本選びをすることをおすすめします。
全国学校図書館協議会では学年ごとに「課題図書」が選定されていたりするので、そういったものを参考にして適切な本を選んでいこう。
2. 感想文を書くことを前提に読んでみよう
本を読む際に読書感想文を書くことを前提にした読書をしてみましょう。
本の内容に没頭・集中して読むのもとてもいいことだと思いますが、読み終わった後に「感想文を書いてみよう」と思っても上手にまとめることができなかったり、本当に自分が伝えたいことが表現できないことがあります。
例えば本を読むときにメモを取ったり鑑三文を書くことを前提にリストをつくっておくと良いと思います。
・本を読む前の印象や選んだきっかけや理由など
・どのような内容だったのか
・心に残った表現や言葉など
・印象的だった場面やシーン
・本を読んでどう感じたか、自分なりの意見など
上記のようにリストを読むか¥前に作って、ポイントごとにメモをしておくと感想文を書く時に書きやすくなります。
3. 読書感想文を書いてみよう
実際に読書感想文を書く際に大切にしたいポイントはいくつかありますが、大きく3つのポイントを考えていきます。
・構成を考える
大きく読書感想文全体を「はじめ」「なか」「おわり」の3つの構成で考えてみよう。
「はじめ」
本を選んだきっかけや印象、あらすじやストーリーの内容、伝えたいことや印象に残った場面など。
「なか」
自分なりの考えや最も伝えたいこと、感想や自分自身の体験や思い出などを交えたりしながら詳しく書く。
「おわり」
本を読んで学んだことや全体の感想、まとめなど。
大きく3つに分けて構成をすることで、導入から締めまでを流れる読みやすい構成で書くことができます。
・自分なりの工夫をしてみよう
たとえば書き出しや文体などを工夫したり、題名自体にオリジナリティを持たせてもいいと思います。
ただ思ったことをドンドン書くよりも、ある程度整理された文章で書いたほうが読みやすいですし伝わる文章になります。
例えば「書き出し」。
「○○にとても感動した」「私は△△の考え方にとても共感した」というように一番伝えたいことや思ったことから書き出す方法もあれば、本から引用して「「□□□□」という文章が心に残った」というように書き出す方法もあります。
例えば「文体」。
自分が主となり「こう思った」「○○が良かった」というように書く方法や、本の登場人物になりきることで「○○はこう考えた」「こう思ったに違いない」というような書き方もあります。組み合わせた活用してもいいですし、登場人物に対して手紙のようなスタイルで書いてもスムーズに書くことができると思います。
いろいろ工夫をしてみることで新しい発見もあり、表現したいことを書き出すことができるようになってきます。
いきなり100点の文章が書けなくてもまったく問題ありません。何度か繰り返していくうちに自分なりの文章として表現ができるようにしてみましょう。
・必ず読み返しをしよう
読書感想文は書いて終わりではありません。
誤字脱字はないか、言いたいことは伝えられているか、漢字・熟語などの間違えなど適時読み返して習性をしていくことでより良い感想文が出来上がります。
全体を通して読んでみても言いたいことがバラバラだったり、表現方法がしっくりこないことはよくあります。
そういった箇所をしっかりと確認して最終的な読書感想文を完成させていこう。
まとめ
読書感想文は本を読んで感じたことや思ったことを伝えたり表現をするものです。
自由に自分の思いや感じたことを表現することができるので、あまり「ちゃんと書かないと」「難しい文章で書かなければ」と思わないようにしましょう。
なるべく自由な表現、感じたことをそのまま表現ができるようにしていきたいですね。
国語の力や表現力・構成力などの力も育ちますので、特に長期休みでは取り組んでいきたいこと。学校から課題が出ていない人でも夏休みなどに積極的にトライしてみるといいと思います。