小学生の通信教育では、大きく分類をすると「タブレット型」「テキスト型」の2つに分けることができます。

小学校でも1人1台のタブレット端末導入が今後現実的になってくると思いますし、電子黒板、電子教科書などに代表されるICT教育はこれからますます学びの中心になってくることが予想されます。

通信教育では実際の学校教育に先行してタブレット型学習が数年前より人気を高めており、同じ通信教育でもタブレットorテキストの仕様教具を選択して学ぶことができるようになってきています。

タブレット学習のメリットはたくさんありますが、一方でテキストを利用した書いて考える学習も外すことができない学習法です。

タブレットか、テキストか、どちらのスタイルがいいのか迷ってしまうと思いますので、いくつかの角度から双方の特長などを考えていきたいと思います。

タブレット型・テキスト型それぞれの特長

タブレット×テキスト

タブレット型の通信教育は主に「スマイルゼミ」「Z会タブレットコース」「チャレンジタッチ(進研ゼミ小学講座)」「学研の通信教育iコース」などの教材があります。

テキスト形式の教材については「Z会」「進研ゼミ」などを含め多くの通信教育が採用している教材システム。

双方の特長を確認して目的に合わせた教材選択をしていきましょう。

タブレット型通信教育の特長など

タブレット学習

タブレット型の通信教育には大きく「専用タブレット型」と「市販タブレット型」があります。

「スマイルゼミ」「チャレンジタッチ」は教材専用のタブレット端末を利用し、「Z会」は市販のiPadなどを利用した学習を進めていきます。

「タブレット型通信教育」の特長など

・デジタル学習で音声・動画・アニメーションなどを利用した学び
・実際に動かしたり疑似体験することで体感的な学び
・理解度や学習履歴を解析した個々に合わせた勉強
・丸つけや採点が自動で早い
・ゲーム形式のアプリやゲーミフィケーション要素のある学び
・専用ペンを利用した直接書き込み
・保護者向けサイトに学習状況をフィードバック
・タブレット内に講座を収録しているので教材が溜まらない
・プログラミング講座で勉強をすることができる
・電源を入れるだけでやるべきことがすぐにわかる

大きな特長は、やはり音声・映像・動画・アニメーションなどを利用した視覚に訴える学びと、体感的な理解を促すワーク学習。

平面的な勉強では難しい要素も多角的にアプローチをすることで理解定着を促し、それぞれの理解度に応じた学習にも対応しています。

テキスト型通信教育の特長など

テキスト型学習

テキスト型通信教育は、基本的にはワーク教材+αの教材構成で学習を進めていきます。

実際に書いて読んで試行する学習向けの教材タイプで、学校の授業の延長線上にも利用しやすく自分のペースで勉強がしやすくなっています。

「テキスト型通信教育」の特長など

・記述力向上や書いて覚える学び
・自分で解説を読むことで思考力・考える力を伸ばす
・学校の授業・宿題と同じような形式で取り組んでいくことができる
・授業などに合わせて自分のペースで勉強がしやすい
・自分で丸つけをすることで間違いや苦手を把握しやすい
・紙教材でじっくりと問題や単元に向き合うことができる

テキスト形式の学びは自分のペースで進めていくことができ、学習動線や勉強の順番も自分なりのプランで進めていくことができます。

また学校の授業や宿題と同じようにテキストを読んで学ぶことで相乗的な理解を促し、各学習が中心なので記述力や記述問題にも強くなります。

タイプ別のおすすめタイプ

それぞれの特長を考慮してタイプ別のおすすめを考えていきます。

個々で環境や学力などの違いがあるので、参考程度におさえておいてください。

・学習習慣を身につけたい

「タブレット型」がおすすめ。

やる気を引き出す工夫があるタブレット型通信教育。ゲーミフィケーション要素を取り入れてワクワク楽しい学びや、普段の学校授業とは違う勉強法で継続した取り組みを促していきます。

・授業にちゃんとついていきたい

「タブレット型」「テキスト型」どちらもおすすめ。

小学生の家庭学習や通信教育の基本は授業理解になっているので、どちらの形式でもしっかりと基礎から授業理解を進めていくことができます。教材タイプはもちろんですが教科書準拠の教材を選択することを優先させていきましょう。

・記述力を伸ばしたい

「テキスト型」がおすすめ。

鉛筆を使って全て記述しながら勉強をするスタイルなので、テキスト形式が断然おすすめ。タブレット型教材でもテキストを併用したりタブレット上に直接書き込むことで記述力を伸ばせますので検討してもいいかもしれません。

・苦手教科をなくしたい

「タブレット型」がおすすめ。

基本的にタブレット型教材は理解度に応じた出題や優先学習への誘導など、学習履歴を解析したアプローチができます。基礎から多角的な学習をすることもできるのでタブレット型の通信教育農法がおすすめです。

・応用力や+αの実力育成

「タブレット型」「テキスト型」どちらもおすすめ。

教材のタイプよりも通信教育やコース内容などを軸に選んでから学びやすい教材スタイル選択をしよう。応用的学習ができるレベルのコースがあるか、指導方針が応用学習も含めているかをしっかり確認していきましょう。

結局どちらのタイプがいいのか分からなくなった時には「タブレット型」通信教育をおすすめします。

教育の流れからもタブレット学習がこれからは求められますし、学校とは違うアプローチができたり視覚・聴覚・体感など多角的なアプローチで勉強をすることができるので学ぶ楽しさ面白さを感じながら勉強をすることができると思います。