苦手意識のある教科がある児童も多いと思います。

低学年ではそれほど目立たなくても、学年が上がってくると段々と抽象的で難しい単元も出てきますし、学ぶ範囲も広くなってくるので苦手が表面に現れてきます。

多少なりともそういった得意・苦手ができてしまうのはしょうがないかもしれませんが、やはり理想は総合的にバランスよく学力を伸ばしていくことだと思います。

そこで、苦手教科や苦手意識がある分野を得意に変えるためのアプローチを考えてみよう。

苦手を得意に変えることができれば、自身も身に付き積極的に勉強に向かっていくことができるようになるでしょう。

苦手を得意に変えるアプローチ

勉強

苦手になる前にしっかりと芽の段階でつぶしていくのが大切。

得意に変えるための学習アプローチを考えてみましたので、現在苦手意識のある教科やつまづきがある人は学び方を考えて、苦手を得意に変えていきましょう。

★ 間違えた原因を考えていこう

何よりも大切なのが自分の苦手の把握です。

例えば解けなかった問題があったとしましょう。答えに「×」がつきますが、ただ単に理解不足の場合、問題文を読み間違えた場合、ケアレスミスの場合、など「×」の原因は様々です。

同じ「×」であってもその原因は様々ですので、答えを間違えたから=できない、ということではありません。

理解不足であれば、理解ができているところからしっかりと復習をして理解度を上げていけばいいですし、ケアレスミスの場合はもう一度問題にチャレンジしたり演習量を増やして出題に慣れていくのもいいと思います。

間違えた原因ごとに対策法が違いますので、間違えた問題をしっかりと見直して行くようにしてください。

さらに、つまづきや理解不足を発見したらその都度勉強をして置く習慣をつけておくといいのではないでしょうか。

★ 丸つけ→見直しまでを一つのサイクルにする

勉強は問題を解いて終わりではなく、自分で答え合わせをしたり丸つけをして、間違えた問ぢ亜の見直しをするまでが一つのサイクルです。

特に見直しをする習慣をつけておくことが大切。

低学年ではなかなか自分一人では丸つけや見直しをするのが難しいと思いますので、親が丸つけをして解説をしてあげましょう。「どうして間違えたんだろう?」「どこが違ったんでしょうか?」というように、子供自身に間違えの元や原因を考えさせていくのも効果的です。

一方的に親が教えたり答えを書き込むよりも、一緒に考えたり自分で気づくことができるように促してあげることで、自分で発見して間違えを意識することができる。

こういったことを繰り返すことで一人でも見直しまでを一つの学習サイクルとして学ぶことができ、間違えの原因と対策も一人で進めていくことができるようになるでしょう。

★ 声がけもとても大切

小学生は自分一人で勉強を進めていくことだけでもすごいこと。

なかなか自発的に勉強ができなかったり、集中して取り組むこともできませんので、適時声掛けをするようにしていこう。

さらに間違えた問題に対して「○○が苦手だね」「何度やっても間違えるね」というように、子供が苦手なんだ!と思うような言動を避けていくようにしてください。

そういう言葉をかけられると自信を失ってしまったり苦手を意識してしまいます。

「見直しをすればできるようになるよ」「間違えたところを一緒に考えてみようか」というように、自信をつけながら自ら学ぶ姿勢をつくることができる声がけをしていくようにしてください。

あせらず、じっくり、苦手対策

苦手教科を一瞬で得意にできることはありません。

基本的にゆっくり、じっくり、苦手に向き合っていくことで、段々と苦手がなくなり得意へとつなげていくようにしましょう。

もちろんきっかけひとつで一気に好きになることだってあります。まずは苦手と向き合い、間違えと向き合い、それを認識して対策をしていくこと。

避けていてはいつまでも苦手意識が抜けませんので、親子で一緒苦手に立ち向かっていこう!!