4月からいよいよ新年度がスタート。
一つ上の学年へと進級をして、新1年生は小学校生活が始まりますね。

新1年生はもちろんかもしれませんが、どの学年の児童でも環境や生活リズムが変わるのでしっかりと新年度のスタートに向けての準備と、新年度が始まってから優先的に取り組んでいきたいことがあります。

基本的には学年が上がれば学習内容も難しくなりますし、さらに学校内での委員会活動や学級での当番活動など責任のある行動が求められるようになってきます。

社会性・協調性などの人間的な成長、運動能力や身体的な成長、創造力や表現力などの成長など、いろいろなことをバランスよく伸ばしていくことができるように、充実した1年間にしていきましょう。

新年度の準備とサポート

新年度

新学期を迎えると少し緊張感を感じる子供や保護者もいると思います。ちゃんと勉強ができるか不安があったり、生活面や友達などに対する不安がある児童もいるかもしれません。

新年度を迎える前の春休み期間に準備をしておきたいことや進級後に取り組んでいきたいこと、心構えなどを考えてみましょう。低学年と高学年に分けてそれぞれ3つほど紹介したいと思います。

低学年は学ぶ環境をつくっていこう

〇 決まった時間に勉強をする習慣

自分のリズムで毎日決まった時間に学習をする習慣を身に着けていくことは、安定した学力の定着だけでなく生活リズムにも影響をしますので、低学年のうちは親が声がけをしたり宿題に寄り添うなどして一緒に習慣作りを進めていきましょう。さらに高学年になれば率先して自分1人で学ぶようになるので、その土台を低学年のうちにしっかりと定着させておくことはとても重要なことです。

〇 学年の成長段階をチェックしておこう

1年を通してどういった段階で成長をしていくのかなどをぼんやりとでもいいので確認をしておくことをおすすめします。その学年で学ぶ教科や単元などを確認しておくことで、こともの質問にすぐ食応えることができるような環境をつくったり、生活の中に学びを取り入れたりすることもできます。学習面だけでなく精神面や身体面なども含めておおよその発達段階を確認しておきましょう。

〇 年間の予定を確認

1年間の予定を確認しておきましょう。その学年で購入しなければいけないものがあったり、PTA活動なども頭に入れておく必要があります。親の不安は子供に伝わってしまうものなので、学校やPTA活動での予定を確認することは必須。子供と一緒に学校活動に参加したり、家族での旅行・用事、急な子供の要望に応える環境をつくるためにも予定を確認しましょう。

新1年生は入学準備や小学校の生活リズムに慣れていく必要がありますので、段階的に入学後も子供の様子を見ながら規則正しい生活習慣をつくっていきましょう。

学年が上がると学習分量も増えます。3年生からは理科・社会・外国語活動などの学びの幅も広がるので、基本である家庭学習の習慣作りを進めていくことが最も大切な事だと思います。

高学年は基礎の確認と学習習慣

〇 前学年のおさらいや苦手の克服

何よりも大切な事は前学年までに学んだことを自分の基礎力として定着させておくことです。高学年になると各教科単元範囲が広がり分量も多くなります。つまづきがあった部分を適時復習するよりも、進級前に重要単元を中心に総復習・総まとめ学習をしておいたほうが効率的。特に積み重ねが求められる算数などは基礎がなければ新しい単元の理解が難しくなってしまうので、前学年の復習を必ず実践しておきましょう。

〇 間違えた問題を自分で見直す習慣

自学自習や自発的な学び方を定着させていきたい高学年。自分でつまづきを確認して自分の力で対応できる習慣作り。人に言われなくても自分から行動ができるようになってくるので、勉強面においてもそういった部分をしっかりと伸ばして自主性を持たせた取り組みをしていきましょう。自分で気づくことも成長には欠かせない大切な事です。

〇 年間の行動予定を押さえておく

1年間の行事や取り組みなどをある程度確認しておくようにしましょう。学年が上がると勉強の分量も増えるので家庭学習ができる時間の確保が大切になります。さらに急な持ち物や修学旅行・中学校などの準備もあります。学習時間を毎日しっかり確保しながら年間を通して確かな学びができるように計画をしてみよう。

充実した1年にしていこう

新年度のスタートに合わせて通信教育を新しくはじめていく小学生も多くなります。

子供の成長や新しい学年の学びの準備として、家庭での学びの環境づくりや習慣的な取り組みができる土台をつくっていくことで、新年度の学びをスムーズにスタートさせてみましょう。

また、低学年でも高学年でも年間の予定の確認や子供の発達段階のチャックをしておくことが望ましいと思います。学校でどういったことを学ぶのか、学校生活はどのようなものか、この時期にどんな発達をするのか一通りチェックしておくことで保護者としての心のゆとりもできると思います。そういったことを理解して子供に接していくことでゆとりがあるコミュニケーションを子供と取ることができるでしょう。

新しい学年の1年間を充実したものにしていくために、まずは進級前の準備や心構えをしっかりとしておきましょう。