通信教育をはじめるにあたり学年に応じたそれぞれ家庭における学習の目標やめあてを設定することをおすすめします。
家庭学習の習慣化が必要不可欠であるだけでなく、これから成長をしていくにあたり家庭学習はすべての学びの基本となるものです。
だからといって無理な目標設定をしても子供の負担が大きくなるだけですし、保護者もある程度ゆったりと長期的に構えていくことができるような目標をつくっておきたい。
これから中学校・高校・大学・社会人へと子供の未来を切り開いていくための骨組みをつくる小学生。学校・家庭で身につけた力をさらなる力として発揮することができるような学習環境づくりをしてみよう。
家庭学習の環境をつくる
まずは家庭学習の環境をつくることを考えてみましょう。
通信教育を受講するのも一つの環境づくりですし、学校の宿題を毎日やるための環境、自主的な学びの環境、読書や本を読む環境など、子供と一緒に家庭における学ぶ環境づくり。
・決まった時間に勉強をする
・決められた場所で集中して学ぶ環境
・学校での学習の様子を理解して家庭学習に反映する
・取り組む教具や教材の取捨選択
・親の関わり方を考える
特に決まった時間に決まった場所で勉強をすることで良い学びの習慣づくりをすることができるようになります。
1、2年生の家庭学習のめあて
基本的な学習の習慣を身につける
1年生、2年生では「読む」「聞く」「話す」「書く」「計算をする」というような基礎的な内容の学習をします。
生活と関連したテーマや題材も多いので、実際に体験したりする学習もたくさんあり、繰り返し学習で力がつく内容も多いです。
「鉛筆を正しく持つ」「正しい姿勢で座る」「身の回りの整理整頓」というような基本的な学習習慣を身につけていくような環境をつくっていくことがまずは大切なこと。
学習時間を決めて内容を確かめてあげたり、静かな場所で落ち着いて勉強をする環境、一緒に生活の中で学びに反映させることができる生活体験などを増やしてみましょう。
3、4年生の家庭学習のめあて
自分で学習をする習慣を身につける(自発学習)
行動範囲も増えて好奇心も旺盛になり「やる気」「根気」などが伸びていく学年です。
理科・社会、総合的な学習の時間、外国語活動などが新しくスタートして学習する内容も広がり、辞典や辞書、地図帳などをつかった調べ学習をする機会も増えます。
逆に特定教科への苦手意識も芽生え始めますので、自信を持たせながらやる気を引き出していく温かい励ましや見守りも大切になってくるでしょう。
学習に個人差も出てくるので、他の人やお友達と比べるのではなく本人の頑張りを褒めてあげるような援助やサポートをしてみましょう。
5、6年生の家庭学習のめあて
自主的な学習の習慣を身につける(自主学習・自立学習)
考え方や考える内容が大人に近くなり、抽象的・論理的な思考をすることができるようになってきます。
同時に自立心や自主性も伸びてきますので、本人に目標を決めさせて努力をすること、褒めたり励ましたりしながら自信とやる気を持たせていきましょう。
学習内容も多くなるので広い視野で考えたり筋道を立てて考える力が求められ、直接的に中学校につながる単元も増えます。
家庭学習を完成させておくことで中学校にスムーズに対応することができるようになるので、自主学習・自立学習が身につくようにサポートをしていきましょう。
様子・成長を考慮した目標を設定
上記は家庭学習における一つの目安です。
個人差があるものですし高いレベルの目標を設定している家庭ではさらに求めるものが変わってくると思いますが、子供の様子や成長を考慮した目標を設定していくようにしましょう。
上記のような家庭学習の習慣づくりは学年ごとにそれほど無理なく実践していくことができる内容になっていると思います。
家庭での学ぶ環境はそのまま学力へと直接反映をするといっても過言ではないと思います。
各家庭の生活環境などに合わせて、子供が豊かな成長をすることができるような学習環境・学習習慣づくりをはじめてみましょう。